崖の上のポニョ
崖の上のポニョをみた。
一言。「完璧。」
みた後、席からしばらくたてなかった。
理由はふたつ。
映画に心ゆさぶられたのがひとつ。
そして、宮崎駿の途方もない才能に完全に打ちのめされたのがふたつめ。
どうやればあんなふうになれるのか、想像すらつかないほどの
格の違いとレベルの違い。天性の才能をもった人間がやれることを
すべてやったあと、さらに運がよければもらえる神様からのギフトとしかいいようがない才能。
ポニョのかわいさに心をつかまれ、
宗介の男ぶりに感動し(子供だけどねw)、
リサの躍動感ある母親ぶりにうきうきし、
うねうねと動く海に、アニメってものをかんじ、
そして、フジモト、、。
グランマンマーレの美しさと壮大な母性にうっとりし、
リサとグランマンマーレのストレートな井戸端会議。
そして、シンプルなラスト。
エンドクレジットが「あいうえお順」という、ポニョを体現しての心づくし。
難解に読み解けばきっといろいろ読み解けるのだろうし、
論理的にストーリーを理解しようとおもえば、「なんで?」「なんで?」
の連発に違いない不可解さをもっているにもかかわらず、
ストーリーは実は極めてシンプルで、
みているとすうーっと心に沁みこみ、感動に包みこまれる。。
こういうのが、ファンタジーっていうのではないだろうか。
多くのテーマを織り込んでいるにも関わらず、作品としてシンプルに美しい。
ディズニーの「ファンタジア」という作品は、私にとって一つの最高峰なのだけど、
ファンタジアは、音楽との連動がすべてであって、いわば表象的な世界観。
いわば、天才振付家ジョージ・バランシンの世界。
それに対して「崖の上のポニョ」は、
親子や家族、社会、人間と自然みたいな古くてつねに新しい複数のテーマを、、
宮崎駿という天才が昇華しると理屈じゃなく感じられる世界になるんです、
っていうシンプルさ。
一人の天才(宮崎駿)の力のすごさと、ささえる多くのスタッフ、
それを多くの人に見てもらえるために鈴木敏夫っていうプロデューサーが
時間をかけてつくってきた仕組み。
鈴木敏夫とする雑談の中から多くのインスピレーションを得て、それを形に変えているの
まではわかるのだけど、どうやるとああいう形(=映画)になるのか。。。
カリオストロの城もすごかったし、
紅の豚もすごかったし、
もののけ姫もすごかったし、
千と千尋もすごかった。
でも、当時私はものづくりを志す人間ではなかったから、おもしろいなあ、すごいなあという
レベルでしか思わなかった。
でも今はちがう。
いまのレベルはおいといて、ものづくりをしようとしている人間として、
才能ないからやめようかと思うほどの敗北感を味わった。
生き残るためには自分なりのやり方をもっと研ぎ澄まさないと。。。
、、とごちゃごちゃと寝言つづってまいりましたが、、すっごくいい映画なので、ぜひ見て感じてくださいませ。
おすすめですぜ。。
出てくる頃には「ぽーにょ ぽーにょぽにょ さかなのこ♪」とくちずさみながら、温かい気持ちになっているでしょう、うっすら涙もうかべたりしてw(それは私。)