パヴェル ネドベド
日本はブラジルに、負けてしまった。
試合の後、天を仰ぐ中田は珍しく涙を浮かべていた。
しかし、昨日最も印象に残ったのは、ネドベドの雄姿だった。

自陣ペナまでさがってボールをかっぱらい、力強いドリブルで前線まで上がって、
すさまじいシュートを打つ。しかし、ことごとくユヴェントスで同僚のブッフォンに
とめられ続けた。
小学校サッカーでのスタープレイヤーのような、駆け回りっぷりだった。
どうでもいい場面でのファールでチェコの選手が退場になり、10人になった後も
力強いプレイでチェコを組み立てていた。
敗戦後、中世の戦士のような風情で、フィールドに崩れ落ちていた。
フィールドに自分の能力をすべておいてきたといわんばかりに。
鋼のような肉体と、強靭な折れない心。
チェコは、今回は優勝候補ともいわれた。
事実、初戦のアメリカ戦ではすさまじい勝ち方をしていた。
1点目のコレルのヘディングは、レーザービームのようだった。
日本VSオーストラリア戦の後ということもあり、印象はさらに強烈だった。
チェコ代表が、予選で去った。
ネドベドをもう少し見たかった。