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2005年02月27日

週刊 田中泰生 2月20日から2月26日

今週も、貧乏暇なしでも希望はある零細企業のあんちゃんを満喫の一週間でした。
新しい知識を吸収して、脳の処理がパンパンです。。

20日(日曜日)
プロジェクトA関連で、関連団体スタートアップのための打ち合わせ。
Yくんは非常に段取りがよいので助かっております。プログラミングの上達も多分すぐだろう。。

21日(月曜日)
朝から、人を紹介してもらう。知り合いのお子さんが中学受験準備のため、優秀な家庭教師紹介してとのこと。ほんと、受験は大変だ。
志望校OBの院生さんと東大本郷キャンパス内の松本楼とランチ。
天文学系ですばる望遠鏡をつかった光学観察をしているらしく、いろいろと面白い話を教えてもらう。

午後は社内定例ミーティング。各プロジェクトの進捗と課題をシェアする。
その後、プロジェクトBのデザインラフスケッチを見る、おお、かわいい。桂ナイス!
今月中に企画の形にはまとめよう。

22日(火曜日)

午後は一人作戦タイム。

15時からプロジェクトSでの打ち合わせでけんさん、R社CTOの原田と神保町でランチ。
高い(天津飯1800円!)けど、おいしかった。

16時からプロジェクトS定例Mtg.にオブザーバとして参加。
疎結合な組織で仕事進めていくのはそれなりに大変だなあと思う。
非常にタレントあふれる面子なので、いい方向に進めば爆発が期待できそう。
時間短縮が課題。

参加しつつも、その後のMtg用 プロジェクトWの企画書の確認とクオリティアップにおおわらわ。R社に最近参加したデザイナー、桂は本当にセンスフルだ。ツルオカもナイス!
これ、できたらまず最初に遊んでみたいよう。

中座して、神田にて某大手通信系メーカ様との会食に参加。個室で非常にかしこまりました。
毎度ながら、大企業のえらい方と思えないほど、生意気な若造である我々のお話を真摯に聞いていただけることに非常に感激しました。さらっと考えている企画をプレゼンテーションして、面白そうですね、との反応いただく。そのほか、さまざまな研究開発しているそうなので、その技術の応用用途についても今後ディスカッションすることになった。
珍しくかなり酔っ払って帰宅。

23日(水曜日)

15時からプロジェクトA関連でデザイナーさん来社の予定が、急遽キャンセルなので、一人考える時間をとる。
夕方にKさんがオフィスに遊びに来る。「開発の雰囲気を一度みてみたい」といらっしゃいました。座るところも満足にない、秘密基地ぶりなのでひやひやしましたが、彼が経験した成功したベンチャーも最初こんなかんじでしたよ、とおっしゃっていて
プロジェクトAを皮切りに、どうビジネスにしていくかのディスカッションに付き合ってもらえた。相変わらず膨大な知識と洞察から繰り出される言葉にはヒントに満ち溢れており、作戦を考えるにあたって非常に有益な時間となりました。ありがとうございます。

その後、社内でプロジェクトAの作戦会議。

ほんと、優秀なスタッフに恵まれていることに感謝する。なにせ、私以外は全員理学(物理学、天文学)系や工学系(半導体や情報工学、バイオテクノロジー)のバックグラウンドもっていて、しかもハード・ソフトのエンジニアだから。しかも、弊社のいいところは、本来、零細企業やベンチャーなんて言葉に無縁な、数理系の学究肌の人間で構成されていることだ。

24日(木曜日)

日中は、ミーティングに向けて、最終的に考えをまとめる時間。
夕方に、横浜方面へ。直近のプロジェクトの話&中期的プランについてのすりあわせ。
彼らの野望と弊社のしたいことが非常に近く、相思相愛になれそう。
最強のパートナー会社と組めた以上、今後がんがん加速してやっていこうと思う。
こういう出会いこそが、ビジネスやっていることの喜びだ。

夜は、技術系雑誌編集長交えてペルー料理。
豆や肉で、非常においしい。基本的にエスニック系料理は苦手なのですが、ペルー料理は非常に気に入った。いやあ、リコリコ。(スペイン語でおいしい、という意味らしい。。)

25日(金曜日)

東大の産学連携プラザにお邪魔する。面白い要素技術もった会社と初Mtg。
弊社との相性はよさそう。技術の応用用途、考えないと。

夕方、公式仮想敵こと、四畳半社長を訪問。
あるプロジェクトでご一緒させていただくことに。(呉越同舟かなw)
すごーいすごーい技術だ。これが事業として成立すればえらいことになる、と思う。
やっぱり、清水さんの目の付けどころはいつの時代も的確だと思う。
技術への細胞レベルの造詣からくる洞察力は、本当にうらやましい。

ユビキタスエンターテインメント社のみなさんとのMtg.。
みなさん、非常に素敵だ。とくに、んぱかさんこと布留川さんとじかにお目にかかれて感激する。
T社でケータイ事業立ち上げていたころは、ほんと、んぱかさんのHPにお世話になりまくりだった。正義のためには懲役を恐れない目をしたプログラマの新明さん(本人は否定していたけど)、そして、仕事ができる女性の雰囲気がぷんぷんするイソレイさん、と精鋭ぞろいぶりに、改めてR社もがんばらないと、肝を引き締める。

その後、会食。。ぐったりして家に帰ってすぐ熟睡。

26日(土曜日)

今日は二・二六事件の日。青年将校の計画性のなさは見習いたくないが、
その、正義のためにまっすぐあろうとした、心的姿勢は、常にそうありたい、見習いたいと思う。(私は右翼思想ではありません。自分の思いに、まっすぐでありたい、と思う者です。)

疲れきって、頭のスイッチはいらず、義経
再放送をみて2度寝。
義経は最高だ。まえにblogにもかいたけど、才能があって、まっすぐで、どうしようもなくて、不器用だからだ。司馬遼太郎の「義経」のイメージが多分に強いけど。

今回の義経、個人的には、上戸彩を義経に抜擢してほしかった。
そう。前に、太平記のときに、南朝最強の公家武将、北畠顕家を、後藤久美子が演じたように。

司馬遼太郎の「義経」での義経像は、
小柄で、ちょっと出っ歯で、目がくりくりしていて、女の子のようで、あんまりなにも考えていなそうで、でも、戦の天才、って言う雰囲気こそ、上戸彩にぴったりなのに。
全国の義経ファンのみなさん、どう思います?


大幅にそれました。

というわけで、報告会本体には参加できず。R社からはCTOの原田が参加していたので、フィードバックもらえそう。。。

夕方から、IPA未踏ソフトウェア事業の石田PM,長尾PMの報告会後の懇親会に参加。
面白いこと考えている人たちはほんといっぱい世の中にいるなあ、と思う。

四畳半社長ringoさんけんさんあだちん、と2次会は、よく見たらいつものメンバー。
このような、スーパーな、純粋でまっすぐな人たちが集っているだけで、未踏の意味は十分過ぎるほどあると思う。

というわけで、すごーく盛りだくさん、かつ、新しい知識を習得した一週間でした。
(面白かったけど、頭が疲れた。。。)

2005年02月19日

週刊 田中 泰生 2月14日から2月18日まで。

14日(月)
昼下がりに四畳半社長ところへ。。まだ宿題やってません。。。週末がんばります。
その後、社内Mtg夜までぎっしり。

15日(火)
東大の産学連携本部へお邪魔する。
R社は、基本的に研究室などからはインディペンデントであり、
面白いと思うテクノロジーを思いっきり追いかけているだけなんですけど、
やっていることがなぜか意図せずに結果的に産学連携っぽいことになっている。
産学連携という言葉自体が、ビジネスと学者さんの相性の悪さを暗示しているようで、
あまり好きな言葉ではないですが、
どっからでもいいから面白いもの、すごいものがでてくればいいのだ、と思う。
いろいろと有意義な意見が交換できた。早速広がる種もあってよかったよかった。

昼は、修士論文を書き終えたばかりの学生くんとお疲れ様ランチ。
工学部で宇宙船内部の設計をやっていたこともあり、いろいろ面白い話を教えてもらう。

夕方からは、某テレコム関連の企画会議にお邪魔する。
巨大企業の要職についておられる方ばかりで、非常にテクニカルかつ本質的な議論が交わされていた。
キャリアやメーカの問題意識が垣間見えて面白い。
自分の知識のなさを痛感。もっと勉強せねばと心に誓う。

ライブドア堀江社長に象徴されている、「放送と通信の融合」というのは、
いまのところ省庁間の壁(規制)だったりで実務上難しい問題は残っている。

ただ、本質的には放送と通信を分けていることはもはやナンセンスなので
垣根が完全にくずれるのは時間の問題なのだろうと思った。
それにしても、Skypeはすごいなあ。
音質がほんといい。。これは既存通信キャリアにとっての隕石になるのかどうか、楽しみに見ようと思う。
(ここもやっぱり、ライブドア堀江社長かんでいるもんな。スピード感はあるなあ)
去年の夏くらいから使い始めているけど、バージョンアップしてMSNを意識した感じになって、メッセンジャーとしての地位を築きつつある気がする。

16日(水)
日中は作戦タイム。
夕方から、プロジェクトAの打ち合わせと会食。
自動車産業を支えてきたエンジニアというのは、ほんとに恐ろしい。
ソフトを扱うハッカーは周りにたくさんいるけど、ハードを扱うハッカーといった感じ。
こういう人たちが日本の世界第二の経済大国にしたんだなあとしみじみ。
おもわずプロジェクトXのホンダの回とマツダの回を借りて見てしまった。

17日(木)
午後から、秘密結社がらみの案件で某所で顔合わせ。
いろんな意味で面白い展開がありそう。いやあ、しかし師匠と対面するとやはり緊張するなあw。

夕方からはテレコム関連の企画会議。まだまったく知識ベースでついていけないので、ひたすら学習を意識。畏友Kさんの知識や知見には毎度のことながら圧倒される。もっともっと勉強せねば。。。

夜は鈴木健さん江島さんと3人で飲みながら鼎談。
あいかわらず2人ともあたまいいなあ。

18日(金曜日)

日中からプロジェクトAで作業。
夕方からデザイナーさんと打ち合わせ。
、、

今週は、本当に自分の知識ベースのなさを思い知らされる一週間でした。

知らないことはいっぱいあって、あることを知らないせいで質のいい状況認識や洞察ができなくなるということが最近増えてきている。自分にとっての地平線の向こうに攻めていく、というのはこういうことだとは思いつつ、手探りで学習していく大変さを感じる今日この頃です。
もっともっと勉強しないと生き残れないのは明白なので、がんばろうと思います。

しかし、フロンティアに攻めていくのは楽しいし、知らないことを知ることこそ楽しいのでエンジョイしようっと。

2005年02月15日

風邪を利用した一人ブレスト。

この週末は風邪で寝ていた。
最近は週末のたびに体調悪くなっている気がする。
本も読まず、ずっとテレビつけっぱなしで、朦朧としていた。。。

まる2日くらい寝ていたので、風邪そのものはだいぶよくなったものの、地に足着かない感じでした。
午前中にMtgがあったものの、ほとんど何話していたかおぼえていません。(やばっ。。。
で、その後四畳半社長とのMtgに豪快に遅れてしまいました。すんません。>四畳半社長

しかし、週末に朦朧としているのは、それなりにいいことがあって、
夢うつつの中で、今後の展開や作戦をぼうっと思い浮かべると結構いい案が浮かんだりする。熱にうかれているので、一つ一つの論理の組み立てとか考えず(ぼうっとしていて考えるどころではない)、ひたすらフィーリングでやっており、しかも時折夢や、つけっぱなしのテレビからくる情報と混じるせいか、けっこうユニークなこと思い浮かんだりします。これって一人ブレストだなあ、と正気になっておもったりします。
ちいさいとき、熱でうなされやすい子供だったのも関係しているのかもしれません。

というわけで、風邪でねこむのも悪いことばかりではないかも、という話でした。

2005年02月11日

週刊 田中 泰生 2月7日から2月10日

先週のタイトルが、一部から悪評ながら、一部から好評なようなので、今週も同じで。
飽きるまでこれでいこうかなw(すぐ飽きそう)

月曜日(7日)

一日社内ミーティング。
プロジェクトA、プロジェクトBともに、3時間以上のミーティング。

プロジェクトAはオペレーション系のミーティング。プロジェクトBはブレスト。
プロジェクトAはいい感じに加速が付きそう、プロジェクトBでは、面白いこと思いついた!

スタッフが若いこともあり、いまは、オペレーションMtg、ブレストMtgとも、意図的に生産性最大化のための方法論をいれずに行っている。こういったノウハウは、最初から与えられるよりも、各人の内的動機から必要をかんじたときに段階的に導入していくのが一番だと考えるから。そう。丹下段平が矢吹丈に、防御を教えるためにやった方法(あしたのジョー参照)が一番なのだ。

そろそろ、わが畏友たちが結集してつくっているのミーティング最適化ツールができるので、そのタイミングで導入していこうかと思っています。(ツールの基本となる方法論を全員が意識するだけ十分生産性あがります。)

火曜日(8日)

日中は、作戦をひとりで考える時間をとった。
夕方から、秘密結社のミーティング。そろそろ形が見えてきていて楽しみ。
それにしても、SFC関係者は面白いこと考えている。コミュニケーション系のネタで飲み屋でノリで話しているようなことを研究でやっているのには頭が下がります。「ipodつかって、、、、」とか「メッセンジャーで、、、」とか「SNSで、、、」いうネタ系。太郎ちゃんのblogよんでいると、ああ、そういう雰囲気なんだな、って思う。
そのあとは、恒例、大好きな三幸園で餃子。

水曜日(9日)

日中は弊社のHPについて原稿がき。
夕方、某ベンチャーの方とMtg.今後も長い目で面白いことできればと思いますのでよろしくです。
19時から、弊社HPリニューアルの件で、デザイナーさんと打ち合わせ。ああ、なんと北朝鮮VS日本とダブルブッキング! というわけで、場所を急遽、秘密基地に変更してもらった。Nさん、ごめんなさいm(_ _)m

日本代表、最近はドラマティックな試合ばっかりだなあ、ジーコ、やってくれるぜ。

木曜日(10日)

本日のミーティング用資料を作成。
夕方よりプロジェクトAで横浜方面へ。
ほんと面白くなりそう。
夕食をご馳走になりました。ありがとうございます。

その後、都内に移動。
弊社CTO?ハラダとともに四畳半社長のところへ。
作戦会議という名のまじめな漫談大会。
sunpxさんもご紹介していただく。
ゲーム業界の大先輩ながら、非常に柔軟で、私のような若輩にも偉ぶることのない素敵なお方。技術の変遷をずっと体感しているゆえの洞察にはほんとヒント満載でした。

3歳児がblog書く世の中、って。
生活インターフェースとしてのケータイは、誰がなんといおうと老若男女に浸透していくと思った。

四畳半社長の目の付け所には相変わらず脱帽。
UEを公式仮想敵としている自分に間違いはないと確信。
UEが北斗ならR社は南斗、UEがアップルならR社はMS,UEがソニーなら、R社はシャープ、というくらいのカウンターパート。
(現時点では、ミドリムシVSゾウリムシ級のミクロな戦いではあるw)
朝4時ごろまで、酒ものまずに会議室で話し込む。いやあ、やはり四畳半社長との話は面白い。というわけで、WWEばりでの抗争ばりに、業界を一緒に大きくしていきましょう>四畳半社長。

じゃんがらでラーメンたべて解散。

というわけで、今週も非常に濃い一週間(4日)でした。。。

2005年02月08日

法律家にならなくてよかった。 ~ 一太郎訴訟に思う ~

さまざまな話題を呼んでいる、「一太郎訴訟」。
江島さんのblog に、
共感できる憤りがかいてあったので、T/B.

私は、法学部に在籍したおり、法律に触れることにあった。
(大学5年になってまじめに働くことを考えねば、と思って、司法試験教材用のテープを
聴いて勉強しはじめた。
法律の勉強そのものは面白かったけど、
文言解釈をおぼえる試験勉強の世界より、
面白い世界を知ってしまってやめた。)

授業にはほとんど出たことがないので、偉そうなことはなにもいえないが、
何個か印象に残ったコマがある。

ひとつは、中里実教授の話。
儲かった後の節税に興味があった!(まず儲けんかい!という突っ込みはさておき)
私は彼の「租税回避」の授業にだけこまめに顔を出していた。

(東大教養の「知の技法」教授陣を皮肉るように)
「知」、フィロソフィーが万学の祖?、冗談いっちゃいけない、
すくなくとも、法学は違う。
法学の祖は、ギリシャやローマの町のおっちゃんおばちゃんたちだ。
市井の揉め事をよく観察して、そこからでてきた揉め事の処理方法が体系化し、
そこから法学(民事系)ができたんだ」

中里教授は、法律というより税法の実態にすごく精通していたのが印象できたった。
だから、比較的、地に足着いた論理を展開されていたのだと思う。

こういう、判決を見ていると、そういう原点がすごく忘れられているなあ、と思う。
法律という、砂上の論理の楼閣で閉じた世界で言葉遊びしているように見える。

法律が、学問として特殊なのは、結果としての妥当性から入る、というところだ。
その妥当性を導くために、既存の条文の文言解釈を広げたり狭めたりしながら、
論理っぽくしているのだ。
条文的には正しいが、社会通念や常識から照らしておかしい結論は、おかしいのだ。

そういう判断をおこなうためには、社会通念や常識がある必要がある。

世の中がシンプルな時代はよかった。
社会通念や常識がさすものが均一にとらえられていたからだ。

「人のものを盗むのはいけない」という常識はわかりやすい。
ものの定義は「形あるもの」とする、

これによると、財布を盗んだら罰せられる。
じゃあ、電気はどうか。人がお金はらっているものを取るのはわるいきがするけど、
電気に形はない。

そこで、ものの定義を、「管理可能なもの」はものである、と定義することで
電気泥棒を窃盗とした、、。

こういうのが、社会通念とか妥当性に基づく法律解釈、および結論というやつだ。

現在社会は複雑だ。(ああ、陳腐な言い回し!)
さまざまな業界があって、さまざまな業界の常識が存在する。
ソフトウェア業界の、製薬業界の、電機メーカーの、通信業界の、
常識が存在する、わけです。
それはだれかが神の啓示のようにきめるわけでなく、
政治的なやり取り含めながら合意形成されていくものだ。

その結果、へんな常識がまかり通っている業界もある。
たとえばプロ野球界なんかその例だ。
でも、原理原則でいうと、そういう業界はやはり淘汰されているので心配ない。
職業選択の自由が認められているので抜けることも可能だ。

ソフトウェアの権利侵害を判断するためには、まずソフトウェア業界コミュニティでの常識非常識を理解する必要がある。

そういった人間の中から、法律について明るい人をつくって、判断させたほうがいいような気がする。
もっといえば、業界ごとの自治のほうが、裁判所より権威を持たせたほうがいいのかもしれない、と思う。

そういうことを考えるに、法律家にならなくてよかった、と思う。
もし、法律家が本来果たすべき役割を果たしたかったら、ある業界なりある社会にまずはどっぷりとつかりこむことが大切だと思うからだ。

私は何の因果か、ゲーム業界にはじまって、ハイテク業界(ケータイ、ロボット、スーパーコンピュータ)にかかわりだしている。

22歳のとき、「ハイテク特許にかかわる弁護士になりたい」と志していたら、今頃大手の弁護士事務所にいって、
「きみ、ハイテクに関わりたかったでしょ、はい、松下がクライアントのソフトウェアの特許侵害訴訟、がんばってね」といわれて、「勝訴しました、これで私もハイテクのわかる弁護士。えっへん。」、、、。
そうならなくてよかった。そんなの、まったく技術のわかる弁護士でもなんでもないから。

もちろん、法律家の中でもすごく優秀な人がいて、業界の常識と妥当性に配慮しながら判断できると思う。

その場合、必要なのはハイブリッドであることだと思う。
ある業界に精通しつつ、法律実務にも精通する、ということだ。

そういう観点でみたとき、いまのロースクール制度は、実体面はともかく、大きな流れとしていい方向に行っていると思う。

日本にすこしでもまともな法律家がふえるように、私も何かできることからしていこうと思う。

2005年02月06日

週刊 田中 泰生 1月31日-2月4日

今週は怒涛のような一週間だった。

月曜日(31日)

プロジェクトRにつき、時間を使う。
1月もあっという間に終わってしまった。時間がたつのははやいなあ。

火曜日(2月1日)

お昼に、赤坂のさるオフィスへご訪問。
このオフィスは、某エレクトロニクス大企業の元副社長が引退後やっている、ベンチャー支援会社で、いまはITや通信ベンチャー企業のお手伝いをしておられる。最近話しているさる方に、いま考えていることを話していると、「じゃあ、この方とお会いしたら話合うかもしれませんね。」といわれて、つれてきてもらいました。

一通り自分のやっていることを説明すると、さすがに技術系の方だけあって、ご理解されるのが早かった。しかも、同席された女性社長(とっても素敵なマダム!すっかりファンになりました)がめちゃくちゃ面白い方(暗号分野のすごい会社らしい。)で終始笑みがたえないやり取りだった。

大手キャリアの思考パターンや、大手大企業の組織生理というものについてのお話が面白かった。
社会人になって、コンサル丁稚生活をしたときに、大企業の論理というものを知るにはしっていたが、やはり、実際に巨大企業を経営していた人が「大企業はしがらみがあって動けない」ということをいうと、その重みは100倍も違う。

最近よくゲームをなさるそうで、今はシムシティにはまっているそうでした。

そうそう、ゲームという話の中で、「信長の野望」を絶賛されていて、「自分は現役時代、あそこまで考えて経営していなかったなあ」とおっしゃっていた。
私は、就職活動のとき、いままで成し遂げたことは、と聞かれてすごくまじめに「信長の野望での全国制覇」と答えていたのですが、これは結構いい線いっている話だったんだあ!?、と思い直した。

エンターテインメントという領域では、ほんとからきし大企業がだめなのは、事業に予測を過度に求めるざるをえない生理的体質によるものだと思った。それゆえ若人にチャンスは開かれるのか、、と納得。こういった納得を、追い風に受ける境遇にいることをほんとに幸せに思う。

ミーティング後、赤坂のS社へ。兄貴分のTさん、S社の頭脳ことCさん(とってもチャーミングな女性!)新規事業について、ブレスト。
頭のいい人はいるものだと関心。さすがは天才事業家(といったら誰かわかってしまうかな)といわれる人のアドバイザーをやっていることはある、と思った。

その後、大学時代の友人Nも合流。なんと、Tさんが博士課程のころ、一緒に研究していたそうな。Nは、大手広告代理店Dのマーケで、ブランドマネジメントやっているらしい。しかもアメフトの現役オールジャパン&男前。
Cさんの息子さんの中学受験アドバイスで盛り上がる。Nは麻布OB、私は灘OBということで呼ばれたという、、。なんのこっちゃ)

水曜日(2日)

朝から、プロジェクトRで、横浜へ。弊社にとって大きな大きな一歩になりそうな予感。もともとやるつもりだった開発プロジェクトがビジネスに!こういうのを、「渡りに船」っていうのだろうな。
強く願えば、機会は与えられるものですね。チャンスをくれた皆様、ありがとうございます。期待を裏切らないように一生懸命がんばります。

夕方に、Mさんが事務所に遊びに来る。
この方は、大手電機メーカエンジニア→MBA→マッキンゼー→シリコンバレーのハイテク大企業2社で製品開発&マーケティング→日本のVCという、すごいキャリア。
我々がお世話になっているゲーム機も、ケータイも、この人の手がけた製品で構成されているわけです。

しかも、戦車マニア、という、弊社開発の山内軍曹との軍事談義を楽しみにやってこられた。
こんなすごい方が、弊社オンボロ秘密基地にくる、ということにすごく恐縮しつつも、「なんか、ぼろアパートだけど、夢があって、とんがってて、でも、小金稼ぐすべは持ってて、いいね。」とのお褒め?の言葉をいただきました。
私があつく現在のロボットビジネスのあり方とマイコンビジネスの類似性をといていると、なんと「ああ、その人友達だよ。じゃあ、今度つれてきてあげよう」ということに。
なんということ!!!!!R社は運がいいなあw。

まったく、エンジニアベースで、戦略コンサルのキャリア持っている人は、本当に凄い人が多いです。Mさんとお会いして、改めてそう思いました。

木曜日(3日)

お世話になっている、Aさんと夕食の席に招かれる。
通信系業界の、開発サイドのお歴々が集っておられた。
1時間ほどしか要られなかったけど、すごく刺激的な人ばかり。
それは大手キャリアの舞台裏だったり、、、。
エンジニアのキャリアからスタートされた方が多い中、一般の人にどう見せるか、どう便利さを感じてもらうかの視点が大事、という言葉が印象に残った。

そして、そのあと、某大企業の兄貴分ことTさん、ビジネスの父ことM社長と二回目の夕食。

金曜日(4日)

ディベロッパーズサミットへ参加。
はてな近藤社長のセッションを聞く。

大規模な、コミュニティ運営ノウハウをお持ちだとは聞いていたが、想像以上に仕組み化されていることに戦慄すら感じた。
「はてな」のやっていることの本質は、自治体サービスのようなものであり、透明性のあるルール(法律)をつくるプロセスを磨きこんでいる会社だと思う。だから、実はテクノロジーの会社っていうよりは、組織のあり方をイノベートしていく会社だと思っている。そして、そういうノウハウこそがもっとも真似が難しいものなのだ。
はてながやっていることは、インターネットを使った知的生産プロセスのイノベーションであり、これはすべての知的生産を行うプロジェクトに適応可能である。
このことに気づかない大企業は滅んでいくのだろう。

社内の運営の仕組みも、やはり「はてな」的にやっているという話に、よかった。「あしかシステム」まねしようっとw

その後、夕方に、尊敬する大手ゲーム会社Nのディレクター Gさんが弊社秘密基地へ来訪。最近最新作をリリースしたとのこと。
あいからず、業界全体を俯瞰するような視点から、現場での開発にあたられている姿勢に感激をうける。こういうディレクターさんが増えていくことこそが、ゲーム業界の明日を変えていくのだと思う。


というわけで、ほんとすごーくすごーく濃い一週間でした。
一つ一つの記事につき、また追加エントリーしていこうと思います。