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ウォール街金融道  LTCM

最近、あらためて、金融関係の本を読み直している。
今読み直しているのは、「LTCM伝説 ~怪物ヘッジファンドの栄光と挫折~」だ。

大学4年のとき、外資系投資銀行にいきかけてたくらいなので、
資本主義のカーネル部分としての金融には非常に関心が強い。
金融分野において、明らかに自分よりすごいとおもった友達が投資銀行にいっていたので、
この分野に私がいっても超一流にはなれないと思って方向転換しました。

映画「ウォール街」や、「プリティウーマン」を多感な思春期にみたのも、影響している気がする。とくに、ウォール街でマイケル・ダグラスの演じるヘッジファンドのオーナー、ゴードン・ゲッコーは子供心にめちゃめちゃかっこいいと思った。資本主義をゲームとわりきって稼ぎまくる一方で、現代絵画の目利きも超一流。。(たぶん、記号と割り切ってたにちがいないがw。)

ゲッコーが株主総会で話す科白は、かっこよすぎて諳んじてしまった。
「Well,I appreciate the opportunity you're giving me,Mr Cromwell,as the single largest shareholder in Telder Paper,to speak・・・・・。」
「Thank you.I am not a destroyer of companies! I am a liberator of them!」(「のっとり屋という批判に対して)私は破壊者でなく、解放者なのだ。)
「The point is ,ladies and gentleman,that greed,for lack of better word, is good.Greed is right.Greed works.Greed clarifies,cuts through and capture the essense,,,of the evolutionary sprit.・・・・・」(欲がこの世をうごかしているのだ。。。)

(今の日本で言うと、M&Aコンサルティングの村上世彰さんは、こんな感じなのかなあ。)

あと印象深い科白は、
「The most valuable commodity I know of is information.」(この世でもっとも価値があるのは、情報だ。)
勝ちたければ孫子を読め、という科白を聞いて、孫子を買って読んだこともある。当時は「敵をしり、己を知れば、100戦危うからず」って、なにを当たり前のこといっとるんや、とまったくビジネス環境でそれを意識することの重要さがよくわからんかったけど。。。

プリティウーマンのリチャード・ギアもかっこよかった。今思うとバイアウトファンドやってたんだなあ。彼は。

そうはいっても、トップガンをみたときは、戦闘機パイロットになりたいと真剣に思ったから、われながら単なるミーハーです。

・・・と脱線が長くなった。

LTCMは、ソロモンブラザーズで、アービトラージチームを立ち上げて稼ぎまくっていたジョン・メリウェザーが、部下の起こしたスキャンダルの責任を取らされてソロモンを去った後、つくった、金融業界のドリームチームだ。ハイテク金融技術によって、「錬金術をついに発明した。」というほど稼ぎまくっていたのだけど、ロシア政府のデフォルト(債務不履行)に伴う環境の激変で、破綻してしまった。

簡単に言うと、自分たちがもっている「ものさし」で4正確に価値算定できるという前提のもと、理論価値より安いものをうって、高いものをかう、それをひたすら繰り返す、という手法で大もうけした。マートンや、ショールズなど、ノーベル賞級学者を擁していたのも、その神秘性を高めることに大いに貢献していたようだ。ただし、その「ものさし」が機能する前提条件に小さな小さな落とし穴があって、そこに思いっきりはまった、という話だ。

しかし、この本を読むと、実際には、理論の実践で儲けまくっていた、というよりは、パワーゲームめいた部分、いうなれば法と制度をかいくぐった仕手戦っぽいことで収益を上げていたということがよくわかる。どんな業界でも、きれいな理論だけでは儲からないものなのですな。

そして、収益源となる市場の歪みを生む原因の大きなものとしては、どこの国でも政府がアホやから、というのがある。

1990年代のヘッジファンドの隆盛というのは、乱暴に言うと、あほな政治が経済に食われる、ということに要約できるような気がする。

日銀の市場介入に乗じれば、それだけであほでも儲かる時代があった、と知人のトレーダーがいっていた。

政府は、政権の正統性の根源である民意つまり選挙でかつために、一部の圧力団体の受けを狙ってアホな介入を行い、そのカネがむさぼられて税金が使われる、という。。。。
これは仕方がないことなのだろうと思う。正しい民意などいうものは、存在しないし、そのフィクションに依存して政治は動いているわけだから。「王様は裸だ」、と立場上死んでもいえない人たちがやっているのが政治といってしまっては乱暴だろうか。
しかも、絶対的な市場効率のみを追求しては、最大多数の最大幸福を実現できるわけでもないのだから。

当然、「王様は裸だ。」ということのできる人は、彼らを欺くことすらなく、利益を得ることができる、のだ。

、、とやや寝ぼけた頭でかきつらねたが、彼らのオペレーションが具体的に説明されていたりして非常に面白い。

金融業は、究極のファンクショナルバリュー商品である株や債券や通貨やそれにともなう権利を売り買いしているわけで、いわば資本主義のスケルトンだ。
そして、そのスケルトン上で設けていたオペレーションとは、資本主義上でおこなうすべてのビジネスにおいて参考となると私は思っている。

さて、そろそろ仕事に戻ります。

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