NHKで、家族からの手紙を届ける成人式の話をやっていた。
岩手県水沢市で、成人式の式場に入ると、まずパンフレットとともに、家族からの手紙が渡されるというものだ。親からの新成人に向けられる手紙は、ワンパターンなものだが、聞いていて思わず涙ぐんでしまった。涙もろくなったものだ。
7年前から、この企画を運営しているらしい。
そのために、自治体の人たちは今年成人式を迎える人たちの子供たちの親に手紙を書いてくれるようにお願いしている。
だいたい、人間というのはものぐさなもので、いつもやっていないことなんかはやりたくないものだ。この企画の運営者は、各家を一軒一軒まわって、ねばり強くお父さん、お母さんを説得しているに違いない。
企画自体のアイデアもよいと思うが、それをねばり強く実行する人がいて、はじめて企画は生きる。
会社でも、いろいろなシステムを導入しようとするが、結局だれかがねばり強く定着させようとしてようやく、組織に浸透する。そのシステムが良いか悪いか判断できるのは、やっとその後なのだ。
多くの場合、あたらしもの好きが、どこかで聞いたシステムを導入しようとして、最初は大声を張り上げてがんばるが、だいたいはすぐに飽きていつのまにか忘れ去られてゆく。
最近、この世を作っているのは人なのだということは、体で理解できるようになってきた。
人類が最後に作ったツール、コンピュータを扱う人間として、それはいつも考えていなくてはならないなぁ。